profile キネブチ チヒロ / Adama Kora 1982年、東京生まれ。コラ奏者、アフリカ音楽と文化の普及を目指すイベントオーガナイザー。 幼少期から音楽に親しみ、ピアノ、ロックドラム、ジャズ歌唱を経験。20歳から22歳まで、毎年訪れたニューヨークでライブ鑑賞やジャズセッションに参加し、アフリカ系ミュージシャン達からアフリカというキーワードを何度も聞く。 そこからアフリカ音楽への情熱を深め、2009年にはYoussouN’dourのCDからコラに出会い、マンディンカ族の音楽や文化の研究を始める。 2021年から2022年にかけてセネガルとガンビアを幼い娘達を連れて訪れ、アフリカの魅力をもっと日本にも伝えたい!と、帰国後に日本とアフリカを繋げるチーム「Chez Adama (シェ·アダマ)」を立ち上げ、2024年10月に「一般社団法人あなたとアフリカをつなぐ応援団シェ・アダマ」を設立し代表理事となる。 2024年5月には杉並区の後援を得て、特定非営利活動法人アフリカ日本協議会とのコラボレーションで阿佐ヶ谷駅前広場にて「アフリカンファッションショー」を開催。企画運営から当日のディレクションを務める。 コラの演奏と併せて、多岐にわたる文化イベントを日本でオーガナイズし、アフリカ文化の魅力を広めている。 所有のコラは小学館図鑑NEO「音楽」に掲載されている。(2023年11月発売) 主な出演歴 2012 東京ビッグサイト「癒やしフェア」 2013 原宿神宫前商店会「新年会」 2014 国立新美術館「イメージの力」開幕記念イベント 2015 横浜市立金沢動物園「アフリカンフェア」 上野動物園「真夏の夜の動物園」 箱根湯本ホテル「アフリカンフェアー」 日本赤十字本社「社内向けイベント」 2016 渋谷ヒカリエ「ドラムストラック」関連イベント サイエンスドームハ王子「ハ王子音楽祭」 2022 Baobab Holiday Resort (Gambia) 「New Year Party」 HANA·BIYORI「秋の音楽フェスティバル」 2023 高尾599ミュージアム「山の日イベント」 金沢動物園、ズーラシア「World Okapi Day」 (以降毎年) 2024 郵船クルーズ株式会社「飛鳥Ⅱ」世界一周クルーズ (演奏、ワークショップ3種、講演を担当) その他イベントや、保育園や介護施設、レストランなどでも多数演奏。 コラとは アフリカの楽器であるコラ (kora)は、西アフリカが発祥のリュート型撥弦楽器で、精霊が人間に与えた楽器と言われています。ガンビア、セネガル、マリ、ギニアを始めとする西アフリカ諸国で300年以上にわたり、マンディンカの人々によって受け継がれてきました。 「アフリカで一番美しい音色を持つ楽器」と言われています。 構造と演奏方法 コラは21本の弦を持つ複雑な楽器で、通常はひょうたん製の胴体に牛の皮を張り、現在はナイロン製の弦が張られています。演奏者は2列に張られた弦を、両手左右の親指と人差し指の4本で弾きます。 文化的重要性 コラは西アフリカの音楽文化において非常に重要な役割を果たしており、特にグリオ/ジャリ/ジェリ (吟遊詩人)によって広く使用されます。 グリオは王国の歴史、系譜、有力な家系の歴史、褒め歌などを楽器の音色にのせて語り、社会の重要な情報を伝える役割を担っています。 グリオとの関係 グリオの家系は代々父から息子へと楽器演奏を受け継いで来ました。グリオは祝い事やその他のイベントで演奏するなど、重要な役割を持っています。 ※現在は女性グリオのコラ奏者も活躍しています。 現代での使用 現代でもコラは伝統的な楽器として使用されており、また現代のポップミュージックにも取り入れられています。伝統楽器のみを使っているグリオもいる一方で、ギターや他の楽器に持ち替えたグリオもおり、多様な音楽スタイルに適応しながらも、西アフリカの音楽文化の重要な一部として存続しています。 コラは西アフリカ・マンディンカの人々の文化の象徴であり、グリオの伝承とともに、地域の歴史と社会の重要な一部を形成しています。 video